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Logos 今月の言葉

                         



20201

新しい年になりました。しかし、いつもと全く違います。不安です。心なしか、とても不安です。ひとびとは、ことしはオリンピックがあると何か期待している向きがありますが、不安です。  
ひとつには、とても自然災害が重なっていることです。地震による被害が、まだ回復していない、どうも回復できない。どうも地方の自然災害などが政治の政策の視野に入っていないのではないか。
また地震以外の自然災害では、台風によるものです。例年のようではない季節外れの、しかも立て続けの襲来ですから、日本列島自体が脆弱な地盤ですが、そこへ重なる台風によってもたらされる大雨による土石流の発生で脆弱な傾斜面に広がった住宅地が災害に遭っています。
その災害が、回復する時間のないまま次々と襲われています。 
 すでに、科学的にではなく、経験的に、気象が変化していることを身近に感じています。しかも全世界的ですね。  
 グレダさんという若い女性が声を大きくして、しかも現実の世界の政治家たちに向かって自然環境の回復に向かえと、厳しく糾弾するように発言し始めています。
 かつて世界を指導する政治家たちが日本で(京都)に集い、COガスの排出に関する議定書を発表しながら、一向に守ろうとしない姿勢に「業を煮やす」ほどの発言が取り上げられ、グローバルはマスコミがこれを取り上げ始めています。
 北極では、そこで生活する動物たちが生きてゆくことのできない環境の変化がおこり、南極では観測史上最高の気温を記録し、氷床が解け始めています。「始めている」ということは、事態がすでにある一定の、後戻りができない状況に踏み出しているということのようです。世界がグローバルな単位で、地球規模で連携しているとき、そこをリードする政治家たちが,その認識を欠いているということは、一層深刻です。
 さて、アジアです。最近は中国のアジア全体に対する進出が目立つようになりました。
中国のアフリカにおける経済協力は以前から注目されていましたが、最近ではアジア圏です。アジアにはすでに中央集権国家群がそれぞれ、インドネシア、タイ、カンボジャ、マレーシアなど、とくに第2次大戦後は整備されてきていました。しかし、最近ではそれぞれの国家との連携を十分に配慮しない,覇権的な進出が目立ち始めています。そのような中での日本の位置も気になるところです。
 その意味で、日本の政治的な趨勢はどうでしょうか。アジアにおける日本の働きに期待することが大きいでしょう。しかし、日本国内の政治情勢が、貧困であるので、十分なアジア諸国からの期待に応えられない現状です。
今世紀の世界は?アジアは?そして日本は? 
日本の社会の木鐸、ジャーナリズムがとても貧困で世論を形成できないでいます。
                                      雨貝行麿