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Logos 今月の言葉


2016年 2月 館長からのメッセージ
  

 今年は「さっぽろ 教会音楽祭」が第20回を迎えます。
 これはクリスチャンセンターで歌っていた人々が、キリスト教の音楽、讃美歌などを歌っているグループに語り掛けて、一同に会して交流・交歓をしようとして始めたのです。
 
およそ18グループ・団体が参加しています。6月の第2土曜日をめどに企画して運営してきました。
 札幌には北星学園というキリスト教の学校があり、高校生の時にその学校で学び、讃美歌にであって、良い指揮者の先生に恵まれ、私立ですから先生の転勤がありませんので、そのままずっと、卒業してからも私学ですから同窓会の運営に長いますから、そのまま続けていつの間にか40年などということであります。
 キリスト教の学校、戦前は「ミッション」といっていましたがその同窓会では「主の祈り」から始まります。教会には連ならなくてもイエスさまにはつながっているのでしょう。
 また札幌は合唱が盛んです。その合唱団にはキリスト教徒がいたり、指揮者がキリスト教の音楽に関心がありますと、中世から現代にいたる、とても優れた音楽が生みされていますから、この合唱祭、音楽祭に参加して歌うことを喜んで参加します。
 合唱団にまで至らない小さなグループ、たとえば4声部4人で歌うグループもあります。
 さらには、聖公会のキリスト教幼稚園とその卒業生たち、つまり教会学校につながっている子どもたちも、幼稚園の「優しい先生」に誘われて手拍子、足拍子で大きな声で歌ってくれます。
 この音楽祭は、必ず札幌市内のキリスト教会の会堂(礼拝堂)でおこないます。礼拝堂の床は木ですから、子どもたちがやってくると、「コトコト、コトコト」という足音がします。わたしはこの足音が大好きなのですがいかがですか。子どもたちの合唱はとてもエネルギッシュです。参加している方々の多くはご高齢の方が多いので子どもたちのエネルギーをもらって帰ります。
 以前は、楽器は、ほぼピアノ、オルガンでしたが、最近はいろいろな楽器を奏でる人々がいます。中学校のグレードで吹奏楽が盛んになってきましたので、中学生、高校生の時に、いろいろな楽器に触れる機会が格段に多くなってきて、しかも技術指導も格段に上達してきた成果といえるでしょう。ですから数年でアンサンブルができる生徒が増えてきています。大学の音楽科も声楽・ピアノだけではなく、ジャンルがひろがってきています。
 さて、日本の音楽事情は、ジャンルの多彩さ、音楽を演奏する形態の多様さ、かっての市場ではなくなってきていることが手に取るようにわかります。多分、キリスト教会の音楽、それは礼拝音楽ですが、これもかわっていかなければならないでしょう。教会の礼拝では、かっては賛美歌の斉唱でした。礼拝では、賛美歌の斉唱だけでよい、という発言もありましょう。しかし、また別のありようがあってもよいのではないでしょうか。
 ただ最近この音楽祭には、札幌の日本聖公会、バプテスト教会など新しい賛美歌集を作成した成果でしょうか、とても意欲的なことがあります。すばらしいですね。

 
                                     雨貝行麿

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