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Logos 今月の言葉

2014年12月

12月です。今年も最後の一か月になりました。今年も多くのみなさんの支え感謝します。
12/21(日)が今年のクリスマス礼拝です。また12/24(水)も多くの教会によって夕方イブ礼拝がもたれます。ぜひクリスマスは教会でお過ごしください。
 今年1年間北海道クリスチャンセンターをご支援ご加祷ありがとうございました。
 2015年もどうぞよろしくお願いします。


 今月の言葉(ドイツ旅行記 最終回)

4日目の8/1はライプツィヒから、朝ドレスデンで向かい聖母教会、宮殿教会を見学しました。聖母教会は第二次世界大戦末期ドレスデン大空爆によって壁の一部を残し、崩落しました。戦後も旧東ドイツ時代瓦礫のままの状態となり、その場所が平和運動の象徴となっていましたが、ドイツ統合後多くの献金により、1996年から、10年近くの歳月をかけ崩壊した瓦礫も使用し、以前と同じ建物に再建した教会です。2005年に秋に完成しました。ですから今立っている建物の煉瓦には、真っ黒の煉瓦が多く入っており、まだらになっていますが、この黒いレンガは長い間瓦礫としてそこにあったレンガを使ったものです。あと何十年後かにはすべて同じ色になっていくのでしょう。昼食後再びライプツィヒに戻り、トーマス教会(バッハのお墓がある教会)とその向かいにあるバッハ博物館を見学しました。
夕食はアウェルバッハケラーという森鴎外も行ったことがあるビアホールへ歴史のある建物でした。

 翌日は電車に乗り、ニュルンベルクへ向かいました。ニュルンベルク裁判所は、ドイツの戦争犯罪を裁いた場所です。日本でいえば東京裁判に当たるところです。現在は記念館と一体となり、資料展示や解説文が展示され、裁判が行われた実際の場所も開放され、会議などで使われることがあります。記念館には多くのドイツ人が見学していました。日本では一部の政治家が東京裁判は、戦勝国が負けた国を裁き、不公平な裁判だったと主張し、東京裁判の有効性を疑問視する人がいます。ドイツでは同じようなことがあるのか、ガイドさんに聞いてみましたが、ドイツはナチスを肯定する者はいないということでした。1985年ドイツ敗戦40周年において当時のヴァイツゼッカー大統領が『過去に目を閉ざすものは、未来においても盲目になる』という過去のドイツの行ったことへの反省と未来のあり方、有名な荒野の40年という演説を行いました。それ以降ドイツの学校でも、ドイツの行った行為を学校でも教育したそうです。ですからドイツではヒトラーやナチスを賛美する人や当時の戦争を肯定的にとらえる人はいないのですといわれました。それを肯定する人がいたとしてもそれは社会的な身分や地位を得ることはできず、また刑法でプロパガンダ(ある政治的意図のもとに主義思想を強調する宣伝)及びそれに類する行為が、民衆扇動罪で特定民族に対し憎悪を煽る行為が禁じられており、ドイツ社会主義帝国党など後継政党と見なされた党は即座に禁止され罰せられます。日本とはずいぶん違うのだなと感じざるをえません。ドイツは日本と違い隣国とは陸続きであり、多くの国と隣接しています。その様な地理的状況もあって、過去の反省を行うことにより、周りの国から信頼を受け現在はEUの中心になっているのだと感じました。
  ニュルンベルク裁判所を出るときは、ものすごい雨に見舞われ、もう一つの見学コースであった、負の遺産であるかつてナチス党大会跡地は車窓からの見学となりました。その後ロマンテック街道を走りながらローテンブルクへ向かいました。

ローテンブルクは日本人に大変人気のあるドイツの観光地です。『中世の宝石箱』とも呼ばれ、日本人ツアーでは必ずと言っていいほどコースに入れられる場所なのだそうです。城壁内の小さな町は、かわいいく日本人が好みそうな街並みでした。私の妻もこの場所を大変気に入りました。日本人の観光客が多いので、日本食のお店や、日本人の経営するお店、日本語表記があちこちで見られました。クリスマスの時期にはクリスマス関連のグッズのお店がたくさん出店するそうです。この日はここで1泊し、翌日は聖ヤコブ教会の礼拝に出席しました。礼拝では讃美歌も知っている曲もなく、説教もドイツ語でさっぱり分かりませんでしたが、とても神聖な気持ちになりました。聖餐にもあずかることができました。日本人ガイドさんがあとで説教の要旨を解説してくださいました。ウクライナの追撃事故を悼み、暴力の廃絶、そして自由と平和は与えられるものではなく、自分たちで掴み取っていくものだというお話だったそうです。教会の2階にはリーメンシュナイダーの聖血の祭壇と言われる、イエスの聖血が入っていると言われています。これもまた感動しました。午後から少し町を散策した後に、バスに乗り、最終目的地のミュンヘンに行きました。

ミュンヘンは1日自由行動でした。いくつかのグループに分かれ各自旅の前から調べていたところへ。月曜日ということもあり美術館など閉館日に当たっており、残念でしたがそれぞれ楽しい1日を過ごしました。私は市内見学とお土産の買い物の1日でした。

あっという間の9日間のドイツ旅行でしたが、参加したみんなが声をそろえて「また来たい」といっていました。ヨーロッパの旅は歴史を感じ、建物や文化、音楽興味と感動が尽きることがありません。私的にはやはり食事は日本食が最高と再確認もありますが、それでもまた行ってみたい今度はもう少し長い日程でと思う旅でした。良き旅の友に恵まれ、事故もなく、本当に楽しい旅でした。一昨年から色々と準備をしてきましたが、学びの深いセンターの旅になったのだと自負しています。多くのみなさんに感謝です。

                              主事 板谷良彦  

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